ウェアは機材― チャンピオンシステムの豊富なアイテムでシクロクロスシーズンを走る ―
チャンピオンシステム
遠足は、家に着くまでが遠足とよく言われます。
という事は、家を出た瞬間からも!? そう、あなたのレースは既に始まっています。
この記事は外気から、如何に体温を下げないかに関するレポートです。ちなみに、私は寒いのが苦手です。
[Scene1] 車への積込みから車内、会場までの移動
チーム名やオリジナルグラフィックが施されたチームキット。チームライダーが集まり、遠征のスタートです。
まずは、サーモシールドウィンタージャケットを着て車へ機材の積込みです。中に薄手のインナーやスウェットを羽織るだけで、外の冷気や風から体を守ってくれるサーモシールドウィンタージャケットは、幅広い環境で使えます。使われているホワイトエアーホールファブリックというレイヤード素材は外気の侵入を防ぎながらも、透湿性を兼ね備えた若干伸びのある素材です。車内でも伸びのある素材なので、移動中も快適です。
また、サービスエリアでチームキットを着ていれば、チームメートをみつけるのも簡単です!!
[Scene2] レース会場に到着
他のチームメートとの合流やコース下見など、オリジナルチームキットのサーモシールドウィンタージャケットがあれば、会話も弾み、仲間との楽しい時間になります。
チームキットで揃っていると、強豪チームに見られるかもしれません?
[Scene3] 試走
寒い時期のウェア選択は、悩ましい限りです。ワンピース着てウォーマーで固めてジャケットを着れば暖かいけど、ゴワゴワして動きづらいので試走に集中できません。
レーススーツに、シクロクロスウォームアップパンツと、APEXウィンターシールドフリースジャケットの動きやすい3点セットで試走に向います。薄手のネオプレーンとフリース素材を組み合わせ、立体裁断で縫製されたAPEXウィンターシールドフリースジャケットは動きやすく、適度に温かく、試走に向いています。
[Scene4] ウォーミングアップ
ウォーミングアップは、ローラーをやる事が多いと思います。体が温かくなり若干汗をかく程度の運動量にはビブショーツとロングスリーブジャージの2ピースのウェアが快適です。
ウォーミングアップでは風を受けずに汗をかくので、レース時とは違うウェアを着てウォーミングアップするのがポイントです。
[Scene5] レース15分前
スタートの15分前になると、スタート付近で招集が始まります。ここでレースウェアに着替えます。
しかし、スタートの直前2分前までは体が冷えることのないように、先ほど試走に使っていたAPEXウィンターシールドプロジャケットと、シクロクロスウォームアップパンツを着用します。
シクロクロスウォームアップパンツは両サイドにダブルジッパーが施され、シューズを履いたまま脱着が可能で、直前まで外気から体温を守ることができます。ワールドカップやヨーロッパのシクロクロスレースで見る、お馴染みの光景です。
[Scene6] レース中
レースでは様々な環境が待ち構えます。雨はもちろん、風、雪、砂、泥、湿度、そして急激な気温の変化等々。これまでチャンピオンシステムのレースウェアをたくさん使用してきた経験から、気温によって使用するウェアを使い分けてきました。下記に、その一例を紹介します。
レース環境: 15℃~20℃
基本的に走っていると暑いと感じる時期、シーズン初めと終わりです。
・半袖スキンスーツバックポケット付き
・サマーレーススーツ、もしくはレーススーツ
メッシュやライクラ素材を中心とした放熱性の高いものを採用しており、またボトルが携帯できるようなバックポケット付きで、給水を必要とするコンディションにもウェアで対応可能です。
レース環境: 10℃~15℃
風が吹くと意外と寒く、身体が動かなくなる気温です。レースがスタートすると体が温まるシーズンです。
・長袖スキンスーツバックポケット付き
・レッジェーラスキンスーツ(発売予定)
ほとんどライクラで作られており、袖の長さが違うスーツです。2点は肌が風に触れる面積が少なくなり、外気からの影響を直接受けにくくなります。適度にコンディションの変化から体温を守ってくれます。
レース環境: 5℃~10℃
この気温は、日本のシクロクロスシーズンで一番多い気温だと思います。基本的に寒く、アップをしっかりと行わなければならないし、レース中も体温が上がりにくい気温です。
ジャージのフロントパネルとショーツ全体が裏起毛のフリースとライクラのダブルレイヤードになっており、暖かいスーツ。袖とバックパネルはライクラで、レース中の放熱も考えられています。シーズン中のほとんどをこのシクロクロススキンスーツで対応出来てしまいます。万能な1着です。
レース環境: 0℃~5℃
体感温度も含めると、この気温は選手へ対しパフォーマンスをかなり上下させる環境です。
・フリースライトジャージ & フリースビブショーツ
・ライクラニーウォーマー
2ピース仕様で全てのパーツがフリース素材なので、これまで無かった保温力が発揮されます。
ちなみに、昨年の野辺山ではレース中に気温が急降下し路面凍結する過酷なコンディションでしたが、フリースライトジャージ&フリースビブショーツで集中力を保ってレースを走ることが出来ました。
レース環境: -5℃~0℃
・APEXウェザーガードジャージ & フリースビブショーツ
・フリースアームウォーマー & フリースレッグウォーマー & フリースシューズカバー
稀な環境ですが、こんな環境では、薄くて伸びのあるネオプレーン素材で作られたAPEXウェザーガードジャージが威力を発揮します。インナーで調節しながら、全身をフリースで包めば、厳しいレース環境でもパフォーマンスを保つことができます。
[Scene7] レース後
汗をかいたウェアは体温を急激に奪います。乾いたウェアに着替えて表彰式に挑みます。
・フリースジャケット
これは海外の選手が表彰式で、よく着ていたりします。身体が冷えない為のウェアですね。
ウェアは機材
レースの時は、なんとなく考えてウェアを選んでいましたが、改めてテキストにすると、説明するには少し複雑な内容となってしまいました。つまりシクロクロスはレースへアプローチするプロセスの中で、自転車のセッティングやコースのレイアウトチェックに負けず劣らず、ウェア選定を考える時間が必要であるといえます。これによって相手に対し大きなアドバンテージになる瞬間もあるかもしれません。
まさに、「ウェアは機材」です。
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「APEX」「Performance」「Tech」の3つのカテゴリのラインナップは、男女ともにオーダー可能です。豊富なラインナップから、用途やスタイルに応じてお好みの製品をお選びいただけます。 Champion System