シクロクロスで選手が輝けるように
Champion System Japan
始まりはクロスベガス
シクロクロス東京は、来年で5年目になります。
もともとのコンセプトは観戦して楽しむことができる「ショーレース」を作るというのが目的でした。
最初のきっかけはチャンピオンシステムのミーティングです。アメリカ、香港、イタリア、中国・・・など、年に1度世界中のどこかで行われるのですが、ある年アメリカがインターバイクショーに出展するのと兼ねてラスベガスでミーティングが開かれました。
その時、インターバイクショーの前にみんなでレースを見に行こうという話があり、当時僕はシクロクロスも知らなかったですし、オフロードもあまり興味がなかったので、つきあいだと思って一緒に見に行ったわけです。それが、クロスベガスでした。
実際に見てみたら、、、こんな世界があるんだ!と衝撃を受けました。
クロスベガスを見た時に、あれを日本でもやりたいと思ったのです。
ロードレースしか見たことがなかったのでルールも知らなかったのですが、見ているうちにどんどん面白くなってきまして。アメリカナイズドされた、ヨーロッパと少し違うやり方というのも、僕たちには分かりやすかったんじゃないかと思います。
シクロクロス東京の開催に向けて
1年目は「もう出費は覚悟のうえでやってやろう!」と思って始めたのが、シクロクロス東京です。
ロードレースのように公道を使った大規模なものはちょっと難しいと思っていたのですが、公道を使わないシクロクロスであれば可能性がある!と考えました。なおかつショーレースとしてきちんとスポンサーのバナーを掲げて行う、そういったレースのモデルケースを作ってみたいと考えていました。
僕は、誰かが見たり使ったりすることで、それに感動して、その価値が対価として収益になると思っています。たとえば、洋服でも、食事でも、デザインでも、それに感動するから購入してみたいと思いますよね。
そういう物を作りたいと考えた時に、シクロクロスレースはとても合っていると感じているのです。
当時の僕はシクロクロスのシの字も知らないですし、ダートを走ったことすらなかった。まずは自分が経験しなくてはということで、すぐに近日開催のシクロクロスレースを探しました。
ちょうど秩父と富士山でやっていたレースを見つけてエントリーしたのですが、いざレースに出てみたら路面の凸凹で目が追いつかなくて、「全然路面が見えないじゃないか!」なんて言いながら走ったのが最初です。
もう自転車が曲がらないから、まっすぐしか走れなくて(笑)。
そんなレベルから始め、その後1シーズンかけて全国のレースを回りました。
そして行く度に「2月に大会をします」と説明をするのですが、最初からそんなの・・・、みたいな事を、いろいろ言われましたね(笑)。それでも、「やるんです!国際的な大会を!」と、熱意を持って説明し続けました。海外から招待選手も呼びますし、ぜひ日本のトップライダーたちを各地域からエントリーさせてくださいというのをお願いして回ったのです。そうして開催にこぎつけたわけです。そのレースが今では、JCXシリーズの最終戦へと成長していきました。
シクロクロスで選手が輝けるように
チャンピオンシステムはいちメーカーとして大会運営をやっていますが、根底にあるのは、実は僕の夢だったりします。最終的に目指しているのは、選手が輝けるレースを作ることです。
あの選手の走りがかっこいい!と、小さな子どもたちが見ていて、その子どもたちが進路を考えるような18歳くらいになった時にハッと我に返って、あの選手になるにはどうやって?って思いますよね。僕が高校生の頃に同じ経験をしたのですが、だからそれをどこかで変えることができないものかと考えています。
大会にプロレーサーが出場する → それを見に観客が来てくれる → 観客が現地でスポンサー広告等を見てくれる → レースを面白いと思ってくれたメディアが取り上げてくれる → メディアが取り上げてくれることでさらに大きなスポンサーが得られる 。 そうすれば賞金もアップすることができると思います。
輝けるレーサーが輝いて走れるように。子どもたちに憧れられる選手を作り出せるように。
そのためにも、レースをオーガナイズして、UCIレースを増やしていくというような箱作りが大事だと思っています。
また、例えば野球やサッカーみたいに、プレイヤー人口が非常に多いと、すごく秀でた選手が何人も出てきますよね。
選手をヨーロッパへ連れて行って強化するのも大事ですが、国内でレース人口をもっと増やしていく普及レースを増やす活動をして、そこから絞っていって更に上を目指すようなJCXのような組織があって、そこから輝ける選手を送り出していく、そういう輝ける場を作るというのが、企業活動といいますか、僕の活動なんです(笑)。
その活動のために、チャンピオンシステムだからこそできる、という点が2つあります。
一つ目は、もともと縫製の分野なので、会場の装飾品などを作るのが得意だということです。海外のUCIレースをアメリカや香港などでたくさんサポートしてきているので、すでに用品が揃っているというのも強みです。
シクロクロス東京の時もそうですが、ほとんど自前でまかなえました。これはチャンピオンシステムならではのアドバンテージじゃないかと思います。
二つ目は、国際的なレースをすると決めた時に、世界中にはすでに数多くのスポンサーライダーがいたことです。
比較的アメリカのシクロクロスレースに力を入れていた時期がありましたので、そのおかげで、ティム・ジョンソンをはじめ、たくさんのライダーを呼ぶことができました。
さらには、彼が他のライダーを引っ張ってきてくれたりしたことで、アメリカ、ヨーロッパでもシクロクロス東京の名前が知られることとなり、今では全く知らない選手からも、「今年の大会はどうなっているんだ?」とコンタクトをもらえるようになりました。
2016年のシクロクロス東京には、アメリカNo.1、日本No.1、カナダNo.1の選手が揃えば...と思っています!
楽しみにしていてください。
※シクロクロス東京では、協賛社を募集しております。詳しくはお問い合わせください。
Pick Up
今年も冬のお台場が熱くなる、シクロクロス東京に期待大ですね!
開催は2016年2月13日(土)14日(日)。
2月14日(土)はJCXシリーズ(ジャパンシクロクロスシリーズ)の最終戦でもあり、
今シーズンの締めくくりのレースとして数多くのライダーが集結して、
最高潮の盛り上がりを見せるのではないでしょうか。
詳細は公式サイトでご覧ください。