第28回 全日本自転車競技選手権大会 2日目
2023/1/15 愛知県稲沢市祖父江町 国営木曽三川公園 ワイルドネイチャープラザ
2023.01.17
勝者は圧勝。織田聖ついに戴冠。女子は小川。ともに昨年の悔しさをはらす。
ついに、日本のチャンピオンも、砂で決する日が来た。ヨーロッパのレースシーンで何度も見る景色だ。公園の砂場の青い砂ではない。風が運んできて堆積した赤黄色のパサパサした砂だ。東海クロスの方々の労には感謝ばかりだ。
この試合は、完走は10人まで絞り込まれた。同一周回で走り切れればすごいこと。力を見せつけて勝利した選手も、2位も、3位も、4位も称えられる厳しい戦いだった。
女子エリート
小川咲絵選手は誰よりも頑張って来た。地域レースでは、男子カテ2に追いつかれず独走した。
今季の実力が計れないチャンピオン渡部春雅選手がスタートからリードする。「ああ、やっぱり。渡部選手は何でも強いな」と思うところだ。先頭で砂丘を下って来たが、荷重が前だ。ここは、肩甲骨を前に出して腕を伸ばさないといけない。前輪が刺さった。
渡部選手がここから20m進む間に、小川選手は70m走った。小川選手は、ここが勝負の核心と確認。ちらと振り向き、渡部選手が砂を抜けるころには、フェンスの向こうを曲がり消えた。昨年の茨城の試合の続きは、1周で決まった。
小川選手は失敗がない。前に見えているが、小林あか里選手もこの1周目の攻撃を追う。わずかな差をずっと詰めることはできず決着した。U23の石田選手、大蔵選手は代表でも頑張って欲しい。
1 小川 咲絵 AX cyclocross team
2 小林 あか里 弱虫ペダルサイクリングチーム
3 石田 唯 早稲田大学
結果はJCFコミュニケ31をご参照ください。
BikinTV 衝撃のシーンはこちら https://youtu.be/QFRFf73chV0?t=492
男子エリート
宇都宮では、スポーツサイクルなんて乗らない普通のおばちゃん、子供が「昨日の試合、ブリッツエン勝ったの?」と選手を見つければ聞いてくる。赤いユニホームの沢田時選手はお披露目の試合だ。勝つべく走った。
他の試合は皆勝ち、強い強いと言われながら、タイトルだけがなかった織田聖選手がついに、この試合でも勝利。非常に力強い走りだった。
とても遠かったタイトルを掴み、出る言葉は感謝ばかり。
1 織田 聖 弱虫ペダルサイクリングチーム
2 沢田 時 UTSUNOMIYA BLITZEN
3 竹之内 悠 Cinelli - Vision
Bikin TVはこちら https://youtu.be/Iz_yLEPPZ8M
コミュニケ32をご覧ください。
男子U23
鈴木来人選手は、パワーをつけ、技術をつけ、昨年苦杯をなめさせられた村上 裕二郎選手を振り切るが、アンダー1年目の柚木 伸元選手が序盤から圧勝。技術は鈴木選手と同じ。パワーが上だ。面白い時代がくるぞ。
1 柚木 伸元 朝明高校
2 鈴木 来人
3 村上 裕二郎 明治大学
コミュニケ30をご覧ください。
女子ジュニア
2名の出走。日吉 愛華選手 が勝利。2位の水谷選手も全国に名前が聞かれる選手だ。
1 日吉 愛華 LimitedTeam846まるいち
2 水谷 彩奈 松山学院高等学校
この年代で思うことは、専用車がもっと安くなって欲しいこと。中学生が欲しがれる値段であって欲しい。50歳の親の世代は、30年前、特別な自転車を12万円で買ってこの競争を始めている。カーボンフレームもディープリムもなく、カンチブレーキ。高く作りようがない、欲しがれば手に入る公平な時代だった。タイヤは30年間値段は変わっていない。ウエアーは今の方が少し安くなった。
コミュニケ28をご覧ください。
男子ジュニア
このカテゴリーは、ぴょんぴょんシケインを跳ぶ。ホールショットは長島 慧明選手。中盤から、高橋 翔の独走が決まる。
1 高橋 翔 TeensMAP
2 佐々木 啄人 宮城県泉高等学校
3 村上 ヒカル 松山工業高等学校
コミュニケ29をご覧ください。
アンダーの年代は、体力の差が少なく、試合運びで勝負が決まる試合があった。
女子U17
経験の多い石川 七海選手が勝利。
1 石川 七海 SBC Dirt Union
2 西原 夕華 トーヨーCT
コミュニケ24をご覧ください。
女子 U15
2位、3位の選手も地域レースではいい成績だ。日吉 彩華選手が勝利。
1 日吉 彩華 LimitedTeam846まるいち
2 小林 碧 ProRide
3 綱嶋 凛々音 team GRM
コミュニケ25をご覧ください。
男子U17
優勝は松井 颯良
1 松井 颯良 Sonic-Racing
2 成田 光志 Dream Seeker jr. Racing Team
3 野嵜 然新 RACING TORQUE
コミュニケ26をご覧ください。
男子U15
ここは、力の差が少なく、列車でレースは進み、最後はスプリントで決した。三上 将醐 伊藤 隆聖の順。
1 三上 将醐 アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19
2 伊藤 隆聖 Sonic-Racing
3 金澤 拓世 CORAGGIO KAWANISHI U-19
コミュニケ27をご覧ください。
文 CCM岡本