第28回 全日本自転車競技選手権大会 1日目 マスターズ
2023/1/14 愛知県稲沢市祖父江町 国営木曽三川公園 ワイルドネイチャープラザ
2023.01.17
初の砂の全日本。マスターズに波乱はなし。
先駆けて、公開競技でシングルスピード男子、女子が行われた。
片岡 幸選手、川村 誠選手がそれぞれ優勝。
1 川村 誠 チーム36隊
2 腰山 雅大 All-CityCycles/662CCC
3 牧野 崇 COGS
1 片岡 幸 Team轍屋
2 原田 悦子 Team Shiokaze CX
コミュニケ9をご参照ください。
女子マスターズ
昔の選手が思い立って再挑戦する受け皿になって生涯スポーツとして根付いてほしい。林口 幸恵選手ついに念願のタイトルを獲得。
1 林口 幸恵 Gufo cycleworks
2 片岡 幸 Team轍屋
3 上田 順子 ダム部
コミュニケ10をご覧ください
男子マスターズ60+
登りも、深い砂も織田聖選手のような終始変わらぬフォームで独走をするのは石田 純之選手。しかし、踏めなくなってきたのが4周目で見えた。中盤まで集団の中に消えていた佐藤稔(としみ)選手も石田選手の限界に気が付いたという。最後の砂丘の丘で、「自分が勝負できるところで勝負する」「登りの1メートルは下りの10メートル」ほんの少しの下りだが、あっという間に離れることは、わずかなタイム差でもライバルの心を折るには十分。
多くの選手が途中まで佐藤選手とランデブーし、置き去りにされて、実力を納得させられたことだろう。佐藤選手 連覇。
1 佐藤 稔 スワコレーシングチーム
2 石田 純之 カシャロ水曜夜練
3 松井 正通 2RLine.
Bikin TV https://youtu.be/t1mgyuF5-7Y?t=1881
コミュニケ11をご覧ください
男子マスター50-59
シクロクロスの世界に恩返しを続けている筧兄弟の兄ちゃん、太一選手と大原選手。以前のチャンピオンが、現チャンピオンに地元でぶつかりあう。全日本ながら愛知ダービーだ。
太一選手も試合後大いに反省しているのを聞いているので、傷に塩を擦りこむようで申し訳ないが、面白かった。
太一が先導し、ゼッケン1の大原、2の川瀬 章史選手が評判通り、広場のループに飛び込んだ。そして、太一がシケインを跳ぶ。跳べない大原と見る間に差が開く。追ってくるのは大原選手だけ。ふたりのマッチレースとなることが半周で決まった。だが、これが敗因だ。
大原選手は、砂丘の下りまでには追いつけることを確認した。50センチ後ろをくっついて走り、太一選手の足を観察し、"他に何か仕掛けてこないか"見届けた。
2周回で情報を全部大原選手に見せた太一選手は、大原選手が少しペースアップし、勝負に出たとき見送ることしかできなかった。レースを作ったけれどもルーサーだ。
レースは人に作らせて、バニーホップの後、グングン加速できることをずっと見せないで、最終回で初めて見せたら、最終回で大原選手に「ヤバイ、ヤバイ」と思わせたら。
たらればが山ほどあるが、ノーチャンスではなかったこと、ずるがしこくなく強く勝ちたかったことが2位の誇りだろう。
頑張って難しい路面を上手に走る競技ではないのだ。ライバルに、「行かれた。だめだ」そう思わせて闘争心を折る闘いなのだ。
意外にも後半のロードレース的展開で大原選手は勝負を決めた。周回遅れをパスするときに少し加速した。太一選手が、「行かれた。だめだ」と思ったのは本当になんでもないところだ。
1 大原 満
2 筧 太一 BUCYO COFFEE/CLT CYCLING TEAM
3 湯浅 勉 RIDE LIFE GIANT
Bikin TVはこちら https://youtu.be/-n2BDZyJIBg?t=68
結果はコミュニケ12をご覧ください
男子マスター40-49
村田 憲治選手連覇。これまでのチャンピオン石川選手に村田選手が挑む展開。
1 村田 憲治 岩井商会レーシング
2 石川 正道 SBC Dirt Union
3 織田 善照 STRADA
コミュニケ13をご覧ください
https://youtu.be/TdlDYuAR3GM?t=793
男子マスター35-39
3人パックの競争は、城島 大樹選手。ここは、誰がカテ1からマスターズ転向するか分からない。必然の混戦カテゴリーだ。
1 城島 大樹 TeamZenko/Cycleshop Re Belle
2 斉藤 和哉 シルクロード
3 松尾 遊 Champion System Japan Test Team
コミュニケ14をご覧ください
https://youtu.be/TdlDYuAR3GM?t=383
文 CCM 岡本