JCX シリーズ第2戦 広島中央森林公園は山中と江嶋が優勝

10月15日（日）広島県中央森林公園にて、JCXシリーズ第2戦（中国シクロクロス第1戦）が開催された。広島県中央森林公園は1994年アジア大会ロード・レースをはじめ、数々の全日本選手権ロード・レース等の熱戦が開催された公園として全国の自転車競技者に知られている。また、ロード・レースのみならず、MTB、そしてシクロクロスを開催するのにも良い環境の公園である。

今回開催された中国シクロクロス第1戦JCX第2戦のシクロクロスコースは、ロード・レース起発着点を中心に、その周辺の広大な多目的広場とその周辺の丘陵地帯を走破するコースである。コース全体を一望できるコースだが、平坦路はイノシシが餌を探すために掘り返しており，進むのにパワーが必要とされる。また、丘陵地帯は逆バンクも多く、テクニックも必要とされ、総合力が問われるコースともいえよう。

　
レース当日は、生憎の雨模様で、マッドなコンディションとなり、さらにタフなコースとなった。カテゴリー1 がスタートする頃は雨足も強くなりだし、気温 17℃、湿度 88%を指していた。レースは35名がスタートラインに並んだ。スタート直後から山中真（MilePost BMC Racing）が飛び出し独走態勢に入った。2周目に入る頃からは川村誠（スクミズマシンワークス）がそれを追い、川村を柴田健太郎（TEAM QMAX）が追走する形となった。周回を重ねるごとに山中の独走態勢は顕著になり、また、4位下位の選手はさらに引き離されていく展開となった。山中はラップを重ねるごとに20秒から30秒タイムギャップを2位以下に積み重ねていく。

　

　
山中がどのくらいタイムギャップをつけるのかということと、2位3位争いがどうなるかという2点がこのレースの見どころとなった。最終的に山中は2位に2分40秒という大差をつけて余裕のゴールとなった。また、2位を走り続けた川村は、3位の柴田に最大23秒の差をつけたていたが、柴田にとっては射程距離であり、ワンアクシデントで逆転できる位置でもあった。終盤、二人のタイムギャップは8秒程度まで縮まったが、最終的に川村は14秒差で2位を守ることができた。レース自体は回を重ねるごとに泥が深くなりタフなレースとなった。

　
カテゴリーL1 は江嶋 綾（IN THE WOODS × MAAP）一人のみの参加で、淋しいレースとなったが、江嶋は3周回、力を抜くことなく力走した。
今大会は、全カテゴリー合計して159名の参加であった。広島で行われる大会としては多くの参加をいただいた。中央森林公園は広島空港、山陽自動車道に隣接しており、交通アクセスも良い会場である。次回開催の時は、さらに多くの参加が望まれる。

次戦は、来週10月29日（日）に山形県寒河江市 グリバーさがえで開催される。

　

カテゴリー1 (2.5km x 8周)
1. 山中 真（MilePost BMC Racing） 1:04:38
2. 川村 誠（スクミズマシンワークス） +2:40
3. 柴田 健太郎（TEAM QMAX） +2:54
4. 牧野 崇（COGS） +5:28
5. 比護 任（PAXPROJECT） +5:49
6. 鳥居 新也（竹芝サイクルクロスレーシング） +6:14
7. 酒井 孝典（CYCLOCROSSCLUB） +6:15
8. 進藤 潤（grumpy CX team） +6:17
9. 水竹 真一（Kokopelli Gurny Goo） +6:19
10. 松村 孝一（Kamogawa TC） +6:39

カテゴリー L1 (2.5km x 3周)
1. 江嶋 綾（IN THE WOODS × MAAP） 37:18.4

フルリザルト
フォトギャラリー by Kasukabe Vision FILMz

text:高橋真
photo:Satoshi Oda

JCX Series ランキング 2017-2018 第2戦終了時

男子エリート
1. 山中 真（MilePost BMC Racing） 274pt
2. 小坂 光（宇都宮ブリッツエンシクロクロスチーム） 210pt
3. 川村 誠（スクミズマシンワークス） 170pt

女子エリート
1. 江嶋 綾（IN THE WOODS × MAAP） 210pt
2. 唐見 実世子（弱虫ペダルサイクリングチーム） 210pt
3. 今井 美穂（CO2bicycle） 170pt
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