宇都宮シクロクロス第2戦 大声援に後押しされた小坂光が勝利
宇都宮シクロクロスシリーズ第2戦 みずほの自然の森公園ステージ 2015.12.13 栃木県宇都宮市・みずほの自然の森公園特設コース
2015.12.14
12月13日に行われた宇都宮シクロクロスシリーズ第2戦、みずほの自然の森公園ステージで、本拠地の小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)が圧勝。CL1も地元の林口ゆきえ(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が勝利した。
全日本選手権を終えても、まだまだ国内シクロクロスシーンの盛り上がりは止まらない。関西では第6戦東近江、信州では第6戦上山田が行われたこの日、栃木県宇都宮市では宇都宮シクロクロス第2戦が開催された。
会場は都心から2時間ほどで、高速インターからも至近という好立地の「みずほの自然の森公園」。平坦な森林エリア内を縫うように走り、誰もが手を焼く180度ターンを含む滑りやすいキャンバー、2か所の階段、長い舗装路が組み合わせられている。
基本的には平坦コースであるものの、森林区間の土は柔らかく、前日までの降雨で所々には泥セクションも登場。踏み抜くパワーはもちろん、コーナリングスキルも試されるレースとなった。
各地でレースが開催されていたが、C4クラスは80名以上、キッズレースは3カテゴリーを合わせ50名以上という盛況ぶり。CL1では地元宇都宮の林口ゆきえ(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が勝利し、そして最終レースのC1が始まった。
ホールショットを獲ったのは「全日本選手権で怪我をしてしまい、前日まで自転車に乗ることができず不安だった。でも地元開催だから絶対勝たなくてはいけなかったんです」と後に語る小坂光。ここに中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM)や祖川雄司らが続き、1時間のレースが動き出す。
しかしすぐに「森の中がテクニカルな状態だったので、自分のペースで走っていたら後続と差がついたので、そのまま逃げ続けることにした」という小坂が独走態勢を築き、30秒ほどのリードを稼ぎ出す。
リードを奪われてしまった2位中村だが、「中盤からコースに慣れてロス無く走れるようになった。前日にウインタートラックを走り多少の疲れはありましたが、悪い走りでは無かったように思います」と、一時は20秒差まで詰める展開に。しかしスピードを殺さずに走る小坂は、バイクを交換しながらリードを揺るぎないものとしていく。
結果的に中村に対して55秒、3位鈴木龍(SNEL CYCLOCROSS TEAM)に対して1分59秒差を付けた小坂は、大挙集結した地元ファンの声援に応えながらフィニッシュ。レースタイムは1時間5分00秒。平均速度は22.43km/hだった。
「膝の調子を見ながらの走りでしたが、本当に応援が凄くて力になりました。」と語る小坂。来週の信州シクロクロス富士山大会に出場した後は、年始のレースに向けて調整に入るという。
またこの日、C2レースでは全日本ジュニア王者の織田聖(Abobe Bike Store)が阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)との勝負を制し優勝。マスターズでは浅井秀樹が勝利を飾っている。次なる宇都宮シクロクロスは、宇都宮市内の道の駅うつのみやろまんちっく村で開催される。
RESULT
エリート男子 9周回
- 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)1h05’00”
- 中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+55”
- 鈴木龍(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+1’59”
- 鬼形博之(OCi)+2’58”
- 馬場勝尚(じてんしゃの森)+4’23”
- 佐復真人(WildBoars OTR)+4’35”
- 栗原旭(CycleClub.jp)+4’53”
- 澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV.)+5’06”
- 武末真和(Mile Post Racing)+5’25”
- 箭内秀平(日本ろう自転車競技協会)+5’31”
エリート女子 4周回
- 林口ゆきえ(SNEL CYCLOCROSS TEAM)37:44
- 高橋織江(PEDAL NATIOM)+0'38"
- 綿貫通穂(臼杵レーシング)+1'55"