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シクロクロス東京2015 冷たい雨、泥と砂を制した勝者たち!

シクロクロス東京 2015年2月7・8日 東京都港区お台場海浜公園

男子はザック・マクドナルド(Cyclocross Project 2015/USA)!女子は豊岡英子(パナソニックレディース)が優勝!

第4回目を迎えるシクロクロス東京。昨年は記録的な大雪のなか、初日に最終レースが中止になる事態、2日目は快晴の雪景色で盛大に行われた。2015年メインレースは冷たい雨の中、劇的な展開のレースが繰り広げられた。公表された来場者数は土曜日4000人、日曜日6000人、参加者合計650人となった。


土曜日は雲はあるものの、安定した天気の中で開催された。AJOCCカテゴリのC4からC2まで、各々目標をもってレースを楽しんでいた。シクロクロス経験者でもお台場の砂地獄は辛く、エリートカテゴリの選手以外は、ほとんど乗車不可能。自転車を担ぐ、大マラソン大会になることが多い。

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女子の初心者~中級カテゴリのCL2には、異例の40名の参加があった。過去、ロードレース、マウンテンバイクでも、これほどの女子が並んで走る光景を見たことがない。このまま、エリートまで続いてほしい。

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初日のメインイベント、C1のスタート。JCX上位35名は日曜日のエリート男子に出場しているので、それ以外のC1選手が対象となるレース。それでも各地の強者が集まったレースだ。

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一番後ろから、力強く前に躍り出てきたのは、小笠原選手(THE BIKE JOURNAL)。そのまま逃げ切る形となった。2位の畑中選手(Team UKYO)はロードトッププロ選手の意地を見せた。C1レースは日曜日のエリート男子へのワイルドカード出場権をかけた戦いでもあった。上位3名が出場できる。2位の畑中選手がエリート男子への出場を決意!

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二日目となる日曜日は、キッズたちの元気なレースからスタート。本コースにショートカットを作り、砂やシケインのないコースで各カテゴリでキッズたちの戦いが繰り広げられた。ゴール後に悔しくて泣きだしてしまうキッズなど、大人顔負けです。応援する大人も真剣そのもの。このキッズから将来のスーパースターが生まれることを期待します。

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天気は何とか持ちこたえている。真剣に走る人、楽しく走る人、いろんな思いが詰まった、エンデューロレースがスタート。1名~数名で争われるエンデューロは和やかな雰囲気だ。「弱虫ペダル」の作者、渡辺先生も「弱虫ペダルシクロクロスチーム」のスタッフを連れて、エンデューローに参戦。その他、愉快な仮装ライダーが会場を盛り上げた。

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メインイベントとなる、CL1のスタート招集あたりから本降りの雨になり、スタート前に予定していたセレモニーは中止になり、スタートエリアで選手紹介が行われた。歓声の中、女子最高クラスのCL1がスタート。最初からシクロクロス日本選手権勝者の豊岡英子(パナソニックレディース)がリード。そのまま独走と思われた。

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中盤から食らいつく宮内佐季子(チームチェーンリング)が追いつき、両社の一騎打ちになる。最終周のピットエリアで、一歩前にでる宮内佐季子(チームチェーンリング)。しかし、ホームストレートに返ってきたのは豊岡英子(パナソニックレディース)!3秒遅れの宮内佐季子(チームチェーンリング)は2位。手に汗握る接戦だった。

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雨の勢いは衰えることなく降り続き、コースのコンディションが想定外の状態になる。森林エリアは良く滑る泥エリア、砂浜エリアは砂が重くなる。タイヤの空気圧とセレクトが勝敗を分けることになる。スタートラインに並んだ、招待選手とJCX Seriesの勝者たち。緊張のなか勢いよくスタート。クロップスサンドエリアで、担いでトップを取ったのは、ベルギーのベテラン、ベン・バーデン(W-CUP)。しかし、泥区間を得意とする、ザック・マクドナルド(Cyclocross Project 2015)がトップに躍り出て、独走を狙う。Champion Systemバリアーでは降りる選手とバニーホップで越えていく選手が見られた。

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昨年のシクロクロス東京でも雪景色のなか、華麗な走りを見せたザック・マクドナルド(Cyclocross Project 2015)。今年もその走りは健在で、2位のベンバーデン(WCUP)を引き離し、独走状態に持ち込む。

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そんな中、日本人同士の3位争いが熾烈になる。3位を走る竹ノ内悠(ベランクラシック・エコイ)に山本和弘(弱虫ペダル シクロクロスチーム)が追いつき、そのまま抜き去った。全日本のタイトルを持つ竹ノ内悠(ベランクラシック・エコイ)は足を故障して思うようにペースを上げることができない。山本和弘(弱虫ペダル シクロクロスチーム)はプロとしての最後のレース、シクロクロス東京で表彰台を狙いたい。二人の争いは2位のベン・バーデン(WCUP)に追いつきそうな勢い。途中、竹ノ内悠ベランクラシック・エコイが追いつき3位に上がるが、最後には山本和弘(弱虫ペダル シクロクロスチーム)が抜き返す。砂を飛ぶように走り、泥を安定した走りでこなしたザック・マクドナルド(Cyclocross Project 2015)が大会2連覇を飾った。

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Photo : Kasukabe Vision FILMz


【シクロワイヤードの記事】

土曜日 http://www.cyclowired.jp/news/node/158503
日曜日 http://www.cyclowired.jp/news/node/158566

【産経サイクリストの記事】

土曜日 
http://cyclist.sanspo.com/169583
日曜日
http://cyclist.sanspo.com/169663 
http://cyclist.sanspo.com/169689 
http://cyclist.sanspo.com/169765 
http://cyclist.sanspo.com/169841

RESULT

エリート男子 11周回

  1. Zach McDonald(Cyclocross Project 2015)1:00:20
  2. Ben Berden(W-cup)1:01:47
  3. 山本 和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)1:01:59
  4. 竹之内 悠(ベランクラシック・エコイ)1:02:09
  5. Tim Johnson(Cannondale p/b Cyclocrossworld.com)1:04:39

エリート女子 5周回

  1. 豊岡 英子(パナソニックレディース)34:11
  2. 宮内 佐季子(Team CHAINRING)34:14
  3. 坂口 聖香(パナソニックレディース)35:16
  4. 武田 和佳(Team CHAINRING)36:08
  5. 橋口 陽子(TEAM 轍屋)37:17

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