ジャパンカップシクロクロス2014エキシビション レポート
2014 JAPANCUP CYCLOCROSS Exhibition Race 2014年10月11日(土) 栃木県宇都宮市・宇都宮城址公園 特設コース
2014.10.15
シクロクロスエキシビジョンレースを皮切りにジャパンカップウィーク開幕!
10月11日、宇都宮市の宇都宮城址公園を舞台にしたジャパンカップ・シクロクロスが開幕。日曜日のAJOCCレースに先立って国内トップ選手によるエキシビションレースが行なわれ、地元の声援を受けた小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)が勝利した。
宇都宮にジャパンカップウィークの到来を告げるシクロクロスが初開催。舞台となるのは宇都宮市中心部の宇都宮城址公園だ。市民の憩いの場として親しまれている同公園をシクロクロッサーたちが駆け抜ける。宇都宮は自転車競技への関心が高く、ロードレースと比べてマイナー競技のシクロクロスの周知に最適な環境だ。
2km弱のコースで行なわれるAJOCCレースに先立ち、土曜日のエキシビションレースに使用されるのは全長が1kmに満たないショートコース。城壁内の芝生や階段、堀をぐるりと取り囲む舗装路が組み合わされており、シケインも一カ所設定されている。
エキシビションレースに出場したのは男女合わせて18名の選手たち。元シクロクロス全日本チャンピオンの三船雅彦も加わり、カテゴリーの枠を越えたオールスターレースが繰り広げられた。
佐藤栄一市長によってスタートが切られると、30分間という短いレースで1周目から合田正之(cycleclub3UP)が飛び出す。かつて所属していた宇都宮ブリッツェンジャージを身にまとい、「昔の自分のコスプレ」で走った辻善光(Team Zenko)が追走パックを率い、小坂光や濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)、小坂正則(スワコレーシングチーム)らが追う展開。
やがて追走パックから一人ジャンプした小坂光が合田を捉え、盛り上がる観客の声援に後押しされるようにパスして先頭へ。宇都宮城址公園に集まった3,000人の観客(公式発表)の前で、宇都宮ブリッツェンジャージを着る小坂光が勝利した。
「地元のホームレースでこんなに観客が集まって、こんな大きな大会になるとは思っていませんでした」と、立ち上げにも関わった小坂光は語る。「5年前の冬にこの城址公園で宇都宮ブリッツェンのチーム写真を撮ったんです。その場所で、まさかシクロクロスを出来るとは思っていませんでした」。
「コースレイアウトは僕が提案し、それを(TOHOKU CXプロジェクト代表の)菅田さんと一緒に形にしました。盛り上げないといけないという使命感をもっていました。来季以降も継続して、もっと大きくしたいですね」と小坂光。もちろん翌日のC1レースでも優勝を狙う。
同時スタートのエリート女子は宮内佐季子(Team CHAINRING)と坂口聖香(パナソニックレディース)が先頭争いを繰り広げ、全体の9番手でフィニッシュした宮内が勝利している。
RESULT
エリート男子 13周回
- 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)29'23"
- 合田正之(cycleclub3UP)+05"
- 濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)+25"
- 小坂正則(スワコレーシングチーム)+29"
- 丸山厚(BOMA RACING)+37"
- 山川惇太郎(Team CHAINRING)+48"
- 辻善光(Team Zenko)+1'01"
- 中間森太郎(TEAM edcoグラファイトデザインGIRO)+1'20"
- 池本真也+1'51"
- 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+1'57"
エリート女子 12周回
- 宮内佐季子(Team CHAINRING)30'45"
- 坂口聖香(パナソニックレディース)+24"
- 與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)+1'01"
- 武田和佳(Team CHAINRING)+1'14"
- 坂口楓香(パナソニックレディース)-1LAP
- 林口幸恵(SNEL CYCLOCROSS TEAM)-1LAP